2014年9月3日水曜日

Heidelberg

昨日の晩は語学学校の寮とクラスで一緒のイタリア人カップル、ミリアムとマティア、それから国際色豊かな仲間たちとピクニックやふらふら夜の街を出歩いた。結局街中ではビールにありつけなくてふたりと一緒にトラムで寮まで戻って、寮の近くで見つけたパブに入った。もう12時過ぎ。程よく涼しいテラス席で飲んでおしゃべりして(英語で)寮に戻った。ふたりはもう今日帰るから最後の晩を一緒に過ごせてよかった。
適度に酔っ払っていたからか明け方夢を見た。大学を出たあと現代美術の作家さんのところでアシスタントしたりふらふらしていて皆より出遅れたわたしが初めてちゃんと就職したのは印刷会社でそこでデザイナー半分オペレーター半分として働いた。ちょうどミリアムと背格好のイメージが似ているからか、なぜかその会社の女性の先輩が出てきた。どんなシチュエーションかは忘れたけど別れ際に、その会社のお世話になった先輩方が、仕事終わりの会社から出てきてその一連の方々とすれ違うというシーンが現れた。
ハイデルベルクという今いる土地は、一般知識として名前は知っていたつもりだったけど、実はその会社にいたときにも馴染みがあった名前だった。印刷機械のメーカーでハイデルベルクというドイツの会社があり、わたしが勤めていた会社ではハイデルベルク社の印刷機を主に使っていたのだった。そして遅れた社会人デビューのためになんとか見つけた職場だったけれどよく「宇宙人」扱いをされていてなんとなく違和感を感じていた私はその職場を離れなくてはいけなくなった(年契約社員扱いだったため契約更新されなかった)。突然絶たれた将来に当時はとても憤慨したけれど、あのとき会社辞めていなかったらきっとハイデルベルクに来ることもこの10年もなかったなぁと急に思いが込み上げてきて夢を見ながら泣いていた。
先のことはわからないけれど楽しい波がまた来ますように。そしてそれに乗っていける自由なこころとからだであり続けられますように